住宅が建つ度に発生する副産物を考えたコンペ案
住宅コンペで最終プレゼンまで残りましたが、惜しくも次点でした。
今回は、一敷地一建物という原則を住むことに当てはめた、日本特有の法規的なルールに着目した案でした。
東京の住宅地は、自分のことで精一杯という感じで、建ぺい・容積をどのようにクリアするかということに終始してしまい、ぎゅうぎゅうに建て込んでしまっています。窓があるに閉めっぱなしになっていたり、庭も緩衝帯にもなりきれず、室内も街も暗い印象になりがちです。
これは、一敷地一建物という戸建て住宅のルールがあるからで、敷地に余裕がないものでは隣地境界との間に1mに満たないデッドスペースが生じてしまいます。
こういう住宅と住宅の隙間というのは、住宅が建つ度に必ず副産物として発生します。
しかも、敷地の細分化が進んでいる今、住宅地に大量の隙間が発生し、住宅地のコンテクストの一端を担うまでになっています。
この設計しようにも設計できない複雑な隙間は日本の都市に特有の面白い空間を生んでいますが、よく考えられたものとは言えないことは隣人とのコミュニケーション一つをとっても明らかです。
今回の計画地は大きな敷地を分割し、そこに各々の住まいを建てるというものでしたので、街や人となんとなくつながりながらも、この家の開放感や快適さが周囲に溢れ出すような住宅をつくれないかと考えた計画となっています。
設計をする上では、家族とか生活と同じように敷地というのも十分に考慮しなければならないものだと思います。
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