先週末までギャラリー間で開催されていた、「安藤忠雄建築展」に行ってきました。

最終日ということもあり、かなりの混雑。。。
学生はもとより、おじいちゃんおばあちゃんが多いことにびっくり!安藤さんの人気のすごさをうかがえました。
模型等も数多く展示されていましたが、私の目的は、原寸大の「住吉の長屋」の模型です。その空間を体感したくて行ってきました。
実際にその空間に身を置いてみて、その中庭の存在感は絶大でした。
もし、この中庭がなかったなら今の安藤忠雄はなかったのかもしれない。そんなことを思いました。
おじいさんたちが「この中庭には屋根がないのですか?」という質問をギャラリーのスタッフに投げかけているのをかなり見かけました。
ギャラ間のHPの安藤さんの言葉です。
私の初期の仕事である「住吉の長屋」の核心は、狭い敷地の三分の一の面積を占める中庭の存在にあった。
住まいの中に直に自然が入り込んでくる分、冬の寒さは厳しい。
雨の日には傘をさしてトイレに行かねばならない。
住まい手に不便な生活を強いる提案は、ときに建築家の横暴と批判を受けた。
だが、住まいの何を喜びとするかは、そこで過ごす人間の価値観の問題である。大阪下町の猥雑な都市環境を前に生活とは何か、住まいとは何かを徹底的に考えた末、私は、自然と共にある生活にこそ人間生活の原点があるという結論に行き着いた。スペース、コストともに極限に近い条件下での都市住宅――だからこそ安易な便利さより、天を仰いで“風”を感じられる住まいであることを優先した。
この話は、住宅に関する安藤さんのヴィジョンであり、そのヴィジョンを通しての社会への問いかけだと思います。だから、実際に家を建てようと考えている人たちへのコトバとは少し異なる気がします。
私としては、建て主のコトバを聞きたかったのですが、
建築家で建てる家は、その家族のライフスタイルに合わせてゼロからつくりあげるものです。
違う家族や人が傍から見れば、しっくりとこない家なのだと思います。
しかし、その建て主にとっては、体にピッタリとなじんで、お金や利便性だけでは換算できない、価値がある家になるのだと思います。
建て主と安藤さんの信頼関係やコミュニケーションがなければ、きっとこの中庭は生まれない。そう思える空間でした。
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