HARLEY Garage Style House
ハーレー好きオーナーのための住宅計画案です。
ハーレーはその成り立ちから個人的な楽しみのために造られた乗り物だといえます。
実用性よりも、個人のステータスや生き方を表す自己表現の手段として、ハーレーは選ばれています。
そうしたユーザーの価値観に対して、ハーレーの世界や楽しみ方をより具体的に体感してもらうためには、空間の質、さらにいえば空気の質のデザインが必要ではないかと考えました。
リアルな日常とスタイルという自己表現の場を分け隔てることなく一体の空間、さらに自己表現の場を広げていける空間とするために、『ガレージスタイルハウス』を提案しました。
従来のガレージハウスは、家の一部(部屋や車庫)をそのスペースに充てています。その場合どうしても生活の実用性に押されてしまい、ハーレーの世界観や楽しみ方のアクティビティが収縮してしまいがちです。
ハーレーと共に暮らしているという実感は、ハーレーとそのパーツやアクセサリー、飾られたアイテム等との間に生まれる空気の密度から感じられるものだと思います。
私たちがこの手で触れるモノとモノのあいだの、手で触れることのできないものを『スタイル』と呼ぶのではないでしょうか。
もしハーレースタイルの空間にキッチンがあれば、ダイニングであることが強く示唆されます。WCや風呂の扉が見えるだけでもその周辺のプライベートな生活感は醸し出されます。インフラは、その機能的な意味を超えて空間の質に与える影響が大きいのです。
そこで、従来のガレージハウスのように家の中、もしくは一部にハーレーの空間があるのではなく、大きなハーレースタイルの空間の中に快適な生活機能の箱を持ち込みました。
そうすることで、自己表現というアクティビティは収縮することなく、住宅の隅々にまで拡散していくことができ、さらには外部空間まで広げていくことが可能となります。
『ハーレースタイルハウス』が個人のステータスや生き方を表す自己表現の手段であるならば、ユーザーはよりこだわりの空間を求めるはずです。日々の生活から逃避するために趣味に没頭するような中途半端な空間ではなく、非日常的なハーレーの世界の中で生活することで自分の生き方を表現したいと願うのだと思います。
本当の意味で、機能的な空間を超えた『スタイル』のある家とは、住み手の生き方を受け入れるものではなく、周囲に広げていけることができる家なのではないでしょうか。
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