この10年間で賃貸集合住宅の市場は大きく変化しました。1999年度以降は、着工戸数の減少傾向が続く持ち家に対して、賃貸住宅はほぼ順調に増え続けてきました。当然、入居者は賃貸住宅にも自分らしさを求めるようになり、供給量が増加するなかで、従来形の"無難"な物件では、よほど立地が良くない限り、競争に勝ち残れなくなっています。入居者にとって"新たな価値"をプラスすることで、不利な条件を克服し、周辺よりも高い賃料を実現かつ空室率を無くすことができます。
私たちが提案するのは、デザイナーズマンションではありません。優れたデザインとは、内装や外装にコストをかけるような表面的なデザインに凝ることではなく、周辺の賃貸物件との差別化を図るために、ここにしかない個性や価値を与えることで周辺相場よりも高い賃料を設定できるように工夫することです。そして、そのためには工事予算を抑え、かつ収益を上げるために独創性を発揮せざるを得ません。そのコストコントロールと独創性を発揮することが優れたデザインをするということなのです。
特定化賃貸事業とは、入居者,入居テナントをマーケティング等により、明確に特定化し、賃貸事業計画をより安定化の方向へ導く賃貸事業です。供給過多で競争が厳しくなる時代の中、さらなる差別化が必要になります。具体的には、医療ビル、ガレージハウス、音大生限定、ペット愛好家専用、SOHOや単身者向けセカンドハウス等です。こういった場所柄での供給不足を補うことによって、事業性を高め家賃等を近隣相場よりも高く設定ができ、かつ空室率を抑えるという二大メリットを持つ事ができます。また、テナント募集においても、事業の特定化が明確にされている事によってターゲットを絞った勧誘ができることにより、早期決定及び賃貸住宅部分との相乗効果をもたらすことができます。
case1 : cityvilla 特定層 : デザイナーズ1R 所在 : 東京都板橋区 |
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case2 : M-Foret 特定層 : 音大生 所在 : 神奈川県川崎市 |
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case3 : studio flat 特定層 : 音楽ビル 所在 : 神奈川県川崎市 |
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case4 : due accorder 特定層 : SOHO支援複合ビル 所在 : 神奈川県川崎市 |